一般的に、ある環境の総ての生命体を殺滅することを滅菌(sterilization)といい、目的の病原菌だけを殺すことを消毒(disinfection)といいます。 消毒の目的は、微生物による汚染の危険性を低減させ、感染を予防することにあります。その目的を達成するには、対象となる微生物の特性を把握して、適切な消毒剤・消毒方法を選択する必要があります。
人類の誕生はおよそ200万年前頃といわれていますが、現在のような感染症に対する消毒方法が確立したのはいつごろなのでしょうか。病気の原因を17世紀頃までは、悪霊や汚れた空気が原因とされました。18世紀に入り、細菌やウイルスが発見されます。そして19世紀には現在の細菌学が体系化されます。近代細菌学の祖とされるパスツールは、ある種の微生物は100℃の煮沸でも生き残ることを発見し、完全な滅菌をするために120℃まで加熱することを提唱します。そして1880年、シャンベランにより初の高圧蒸気滅菌器が作られます。また近代細菌学の父コッホは伝染病について研究。結核菌をはじめ多くの病原菌を発見し、近代細菌学の基礎を築きました。
長い人類の歴史のなかで、感染症に対する消毒法が確立されたのはここ200年位の事なのですね。
